調整されたガバナンスシステムを設計する

設計要因

1. 設計要因

 ・ 設計要因はある事業体のガバナンスシステムを調整するために、異なる方法で影響を与える。

設計要因の影響

 ・ マネジメント目標、優先順位、目指す能力レベル
  - 設計要因の影響は、いくつかのガバナンス及びマネジメント目標を他よりも重要なものとし得て、時には他を無視し得るものとする程である。
  - 実際に、このより高位の重要性はより高い能力レベルを設定することに転換される。

設計要因の影響 目標等

 ・ 構成要素のバリエーション
  構成要素はマネジメント及びガバナンス目標を達成するために必要である。いくつかの設計要因は一つまたはそれ以上の構成要素の重要性に影響し得るか、もしくは特定のバリエーションを必要とし得る。

設計要因の影響 バリエーション

 ・ 特定の重点領域
 いくつかの設計要因、例えば脅威の状況、特定のリスク、目指す開発手法及び基板の設定は、コアのCOBITモデルの内容を特定の状況に変異させる必要を生じさせる。

設計要因の影響 特定の重点領域

2. ガバナンスシステムの設計ワークフロー

 設計プロセスの異なるステージ及びステップは、ガバナンス及びマネジメント目標の優先順位付け、目標とする能力水準、もしくはガバナンスシステム構成要素の特定の別形を推奨することに帰結する。

設計ワークフロー

3. 導入

 ・ 導入のアプローチは、ビジネス及びITのステークホルダーと役割を担う人たちが、変更を容易にし、可能とすることによってIT関連のガバナンス及びマネジメントの意思決定及び活動のオーナーシップを発揮することを可能とすることに基礎をおいている
  - 導入ガイドは3つの観点からの段階的なアプローチである。継続的改善、プログラムマネジメント、変更を可能とすることの3つである。
 ・ COBIT? 2019 導入ガイド ではI&Tのガバナンスについての事業体全体を見渡した視点を強調している。
 ・ I&Tが事業体に広く行き渡っていること、そしてビジネスとIT関連の活動を分離することは可能でもなければ良いことでもないことを認識している。

導入アプローチ