ITGI Japan カンファレンス 2017 の見どころ

~「デジタル・トランスフォーメーション」時代におけるITガバナンスのありかた~

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基調講演

早稲田大学ビジネススクール
教授 根来 龍之 様
早稲田大学ビジネススクール教授。同ビジネススクール前研究科長。早稲田大学IT戦略研究所所長。京都大学卒業。経営情報学会会長、国際CIO学会副会長、組織学会理事、CRM協議会顧問などを歴任。経営情報学会論文賞を3度受賞。『プラットフォームの教科書』『ビジネス思考実験』『事業創造のロジック』(日経BP)、『IoT時代の競争分析フレームワーク』(中央経済社)、『プラットフォームビジネス最前線』(翔泳社)などの著書・編著がある。

【 講演概要 】
linehead.jpg タイトル:デジタル化と破壊的イノベーション
ネットの発達によって、従来のビジネスは産業構造の変化に直面している。この問題の本質を破壊的イノベーション論を批判的に発展させる立場から、抽象論ではなく具体的状況に即して議論する。 具体的には、コンテンツ(新聞、動画、書籍等)、玩具、小売業、自動車等の産業を具体例にした議論を行う予定である。例えば、多くの新聞社は、「紙」ビジネスを守りながらデジタル対応を模索している。しかし、その結果、ただ乗りにも見える「キュレーションメディア」や「ソーシャルメディア」への対応に遅れがあると言わざるをえない。
 

講演1

makino.jpg 株式会社 東京海上研究所
主席研究員
牧野 司 様
1981年東京海上火災保険入社。現在は東京海上日動火災保険(株)業務企画部とIT企画部および(株)東京海上研究所を兼務、テクノロジカル・シンギュラリティ、IoT、Fintech Insuretech等に関する研究を行っている。 国内外での講演・講義実績多数、また、学生を対象にキャリアビジョンワークショップも行なう。
特定非営利活動法人CeFIL理事、東京大学大学院情報理工学系研究科GCL非常勤講師、筑波大学大学院システム情報工学研究科客員教授。2016年7月、シンギュラリティ大学・エグゼクティブ・プログラム卒業。

【 講演概要 】
linehead.jpg タイトル:テクノロジカル・シンギュラリティ~社会、企業、働き方、生き方はどう変わるか?
人工知能、スーパーコンピュータ、IoT、生命工学等のテクノロジーは、想像をはるかに超えるスピードで進化を続けており、社会生活やビジネスを大きく変革している。今後、更なるテクノロジーの進化によって、エネルギー、運送、衣食住等にかかるコストは限りなくゼロに近づき、事故や病気も限りなくゼロに近づくという予測すらある。 その時、私たちの生活やビジネスはどのように変わるのか、社会制度、企業組織、働き方、生き方をどのように変えていけばよいのか?出席者の皆様と共に考えたい。

 

講演2

yuzurihara2.jpg 株式会社 野村総合研究所
主席研究員
譲原 雅一 様
1986年 野村総合研究所入社
1986年~ 大手証券会社第三次オンラインシステム構築
1988年~ システムコンサルティング事業に従事
     業務・システム化構想策定、IT組織・情報子会社改革

【 講演概要 】
linehead.jpg タイトル:日本企業におけるデジタル・トランスフォーメーション
 JUASとNRIによる「デジタル化の進展に対する意識調査」では、日本企業のデジタル化対応は欧米と比較して遅れている一方で、他社に先んじてデジタル化を推進している企業があることが分かってきました。
 デジタル化で先んじた欧米企業ではどのようにデジタルトランスフォーメーションに挑んできたかを概観し、日本企業におけるデジタルトランスフォーメーションの在り方を提言します。

 

講演3

sasaki_2.jpg 金融庁
総括審議官(金融庁CIO)
佐々木 清隆 様
1983年 大蔵省(現財務省)入省
1998年 金融監督庁(現金融庁)検査部総括補佐、企画官
2002年 IMF Senior Financial Expert
2005年 証券取引等監視委員会 特別調査課長
2007年 同委員会 総務課長
2010年 金融庁検査局総務課長
2011年 同局審議官兼公認会計士・監査審査会事務局長
2015年 証券取引等監視委員会事務局長などを経て、2017年に現職

【 講演概要 】
linehead.jpg タイトル:金融機関に対するモニタリングとITガバナンス
 システムのクラウド化をはじめとする新たなITサービスが普及し、フィンテックによるアンバンドリング化も想定される中、金融機関のITの戦略は今やそのビジネスモデルを左右する重要課題となってきた。このため、経営者がリーダーシップを発揮し、ITと経営戦略を連携させ、企業価値の創出を実現するための仕組みである「ITガバナンス」が適切に機能することは、金融機関にとって不可欠と考えられる。 そこで、金融庁による金融機関へのモニタリングにおいて、ITガバナンスをどのように考えていくべきか、現在の考え方を紹介する。

 

スポンサー・セッション1

KPMGコンサルティング株式会社
ディレクター
熊谷 堅様

【 講演概要 】
linehead.jpg タイトル:先端テクノロジーのリスクマネジメント
新たな発想に基づくエコシステムの構築は、従来からの技術と先進的な技術を融合させた創造的破壊を志向し、デジタルトランスフォーメーションを現実のものとしています。
本セッションでは、市場投入のスピードとリスクマネジメントをいかに両立させてビジネスの成功に貢献するか、今後のITガバナンスのあり方について再考します。

 

スポンサー・セッション2

デロイト トーマツ リスクサービス株式会社
シニアマネジャー
西村 健一様

【 講演概要 】
linehead.jpg タイトル:攻めのITに向けて必要なITガバナンスと人材について
Fintech、AI、IOTなどの登場で、より一層ITが提案型になり、 機動性を求められるようになる中で、今後、どのようなITガバナンスの領域や人材が重要になるか。

 

総括講演

日本ITガバナンス協会  理事
首都大学東京 産業技術大学院大学 非常勤講師(教授待遇) 博士(商学) MBA
淀川 高喜 

【 講演概要 】
linehead.jpg タイトル:ITガバナンスからデジタルガバナンスへ
デジタル化とは、進歩したIT(デジタル化技術)を用いてモノや人の振る舞いに関するデータを収集し解釈して何らかの意味を探知し適切に対処することである。デジタル化のもとでは、様々なサービス提供者が共存共栄のエコシステムを形成し、顧客への価値を最大化するように、既存のビジネスを進化させるデジタル変革(デジタルトランスフォーメーション)が企業に求められる。そして、IT活用による価値創出のためのITガバナンスをデジタル変革による価値創出のためのデジタルガバナンスに拡張する必要がある。ここでは、デジタルガバナンスの全体像を提示する。

 

最後に

 

本カンファレンスは、これからのITガバナンスを全体最適の視点から考察する上で、絶好の機会です。多くの方々の参加をお待ちしております。

 

日本ITガバナンス協会について

日本ITガバナンス協会、ITGI Japanは、ISACA/ITGI国際本部が所有するITガバナンス等に係る文献の日本語訳の無償提供、知識の普及のためのカンファレンスを2006年から継続して行っている非営利のボランティア団体です。

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